伽倻子さん
「呪怨〜終わりの始まり〜」を鑑賞した。
それを通して呪怨という映画の面白さをホラーが苦手な方でも興味を持ってくれるような記事を、と言いたいところだが私にそんな語彙力は備わっていなかった。
だからこの記事を書くには中途半端なところだなのがお許しを。
のちに初期の呪怨も合わせて書いていこう。
これは、あくまでも自分の中でもやっとしている部分を解明させるための記事。
そもそも、呪怨のDVDのパッケージすら見れないほどホラーは苦手だった私。
いつの間にかシリーズを全部鑑賞してしまっていた。
成長したな。
ただ、実際パッケージで受けた印象ほど本編は怖くなかったと思われる。
私が勝手にハードルを上げてしまっていただけなのかもしれない。
まあそれは後々書くとして、ざっくりあらすじを説明したいのだが「終わりの始まり」は以前までの呪怨を構成しなおしたいわゆる第1作のようなものだ。家に踏み入ったものが呪われる、といった大まかな設定以外はだいぶ話が異なっている。
まず、本来(?)の佐伯家の設定。
※所々にネタバレ含む
◯ 伽椰子
大学時代、同級生の小林俊介に片思いをしていた。数年後、自分の息子である佐伯俊雄が通う小学校教師になっていたことを知る。伽椰子は学生時代から俊介への想いを大学ノートに綴り続けていた、ストーカー気質な伽倻子さん。ちなみに、伽倻子は死んだあとより生きている時の方が個人的に怖い。ノイローゼでノートにぐるぐるぐるぐる円を描き続ける伽倻子は狂気そのもの。
◯ 剛雄
伽椰子の夫。なかなか伽椰子が妊娠しないことを不審に思って産婦人科を訪れた際、自らが「乏精子症」である事実を知る。医師の「妊娠する確率は数%」との発言に、実の息子である俊雄の父親は自分ではないと思い込む。そして剛雄は、伽椰子のノートを偶然見てしまったことから、家族に暴力を振るうようになる。俊雄という名前が小林俊介の「俊」と自分の「雄」を取って付けられたものであると判断。剛雄は、これまで可愛がっていた息子にも暴力を振るう。見てわかるように、とにかくこいつが全ての原因。滅びてほしい。
そんなある日、ついに剛雄は伽椰子を惨殺。カッターで彼女の喉(伽倻子があ゛あ゛あ゛あ゛という奇声を発するのはこれが原因)や体を切り裂いた。伽倻子は半死半生のまま這って階段下まで降りて逃げたのだが、追ってきた剛雄にとどめを刺される。この現場を目撃してしまった俊雄は押入れに隠れる。そうして隠れている最中に俊雄は、母親によって向こう側の世界に連れて行かれた。と、ここだけめちゃくちゃふわっとした設定なのが謎。
後日、剛雄は伽椰子に呪い殺され、変死体で発見された。
以後、この家に住む者が呪われるようになる。
以上。これが本来の設定。
が、「終わりの始まり」ではこれが全く違う。
まず、伽倻子がストーカーではない。故に伽倻子が思いを寄せていた俊介は登場せず、俊雄の担任は女性教師の結衣(この話の主人公)になっている。
次に、伽倻子の死因が絞首である。この設定のせいで霊となって出てくる伽倻子の体にある切り傷が謎めいてくる。
また、呪怨は「家」がポイントになるのだが、その家もなぜか豪邸になっていた。玄関を入って目の前の階段が螺旋状だったのには思わず笑ってしまった。伽倻子が階段を這って降りてくる有名なあのシーン。てっきり螺旋状に降りてくるのかと思っていたのに、まさか天井に張り付いてくるとはびっくり。そのあとも瞬間移動したりとか、だいぶ気持ち悪いし作品を重ねるごとにアクティブになっていく伽倻子が強すぎる。
吹き抜けの天井からはおしゃれなシャンデリアも。やや雰囲気をブチこわしている気もしたが、あのなんとも言えない気味の悪さは健在で安心。
そしてここが一番重要。佐伯俊雄。今作での俊雄は「山賀俊雄」という佐伯が例の家に住む以前に、その家で虐待され押入れで餓死してしまった少年の生まれ変わりである。
父である剛雄になかなか懐かないのも山賀俊雄の虐待の記憶が残っていたからだと思われる。この時ノイローゼに陥っていた伽倻子はこれを見て剛雄にお前は俊雄の父親ではないと言う。その言葉に腹を立てた剛雄は伽倻子と俊雄を殺害。猫のマーは電子レンジへ...。
まあそんなこんなで佐伯俊雄の担任であった結衣が巻き込まれていくのが今回の流れ。
結衣と伽倻子が昼間に家で会話(?)をする場面が怖い。怖い。そうめんを食べながら観てたんだけど、ビビってめんつゆ盛大にこぼしたくらいには怖かった。場面が昼間なのにこの怖さはなんだかすごい。演出を含め伽倻子役の女優さんに拍手を送りたい。
ここで、話は変わるが
私は声を大にして言いたい。
俊雄くんがとにかく可愛い。可愛がっていた飼い猫のマーを剛雄に取り上げられるシーンの「え...」っていう表情の俊雄くんが最優秀可愛いで賞。
呪怨シリーズで俊雄の役の子はちょこちょこ変わるがこの時の俊雄がダントツで可愛いのだ。実際、私が穏やかな気持ちで呪怨を観られるのは8割方俊雄くんが可愛いというところにある。急に出現する彼にビビりながらも沸いているこの情緒不安定さ。
ちなみに、呪怨シリーズにおいて俊雄が「にゃー」と鳴いたり猫の姿になるのは、この愛猫であったマーが剛雄によって殺害され、弱いもの同士の霊がお互いに惹かれあって俊雄とマーが一体化したためである。控えめに言って可愛い。
さて、今回も家に踏み入った方々にはもれなく死亡フラグ。
どんどん死んでく、どんどん呪われてく、伽倻子さんは今日も絶好調。
呪怨を観る上で一つ注意したいのは、時間軸が進んだり戻ったりで話が進むから、ちゃんと整理しながらみないとサクサク置いていかれる(わたしの頭が弱いだけかもしれない)ということ。
怖い、確かに怖いんだけどちゃんと見ていくと面白いんだな、これが。全ての話が1本の線になる瞬間がたまらない。
私も、怖さが楽しさになる日が来るとは思わなかった。
何かの一線を越えてしまった今、私に怖いものはない。
結局言いたいことがまとまらない。
また時間がある時にちゃんと続きも合わせて書くとしよう。
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